2007年9月3日月曜日

見てはいけないものを見たのか

 絶望先生の新オープニングがヤバイ。エロいとかかっけぇとかそういうのじゃなくて、あの主人公の先生が正気ではない顔で何かから必死で逃げ、首を吊るってシーン。なんだか気分が悪い。とてつもなく見てはいけないものを見た気がする。まぁそれでもオープニングを早送りしないあたりは、ギリギリ境界がこのあたりということか。別に首吊りシーンなんてそれほど思ったことないんだけどな。歌詞と絵のデキがいいからだということにしておこう。
 人間は心が動かされることやものに興味がわき、同じぐらい心を動かすことに興味がわく。表現のエロ、グロあたりは、「誰でも簡単に心を動かせるジャンクパウダー、化学調味料」ぐらいにキク。そこそこのつまらん本やらアニメやらを読むぐらいなら、適当にエログロだしておいてる漫画のほうが心動かされて気持ちいいことがあるぐらいだ。それを極めれば芸術だろう。
 泣いたり、笑ったり、気持ち悪がったり、気分がスカッと爽快になったり、怖くなったり、絶望的な気分になったり、俺もがんばるぞと思ったり、ハァハァしたり、吐きそうになったり、そういうものを見たり聴いたりしたいんであって、成分や毒の抜けたものは時間の無駄だと思ってしまうあたりが、化学調味料に慣れすぎた体、精神になっちまったということだな。
 話が長くなると長くできる話題なので、このあたりにしておいてやる。