2007年10月29日月曜日

初音ミクとタモリ倶楽部

 ちまたで話題の初音ミクの歌声を少しだけ聴いた。これが真骨頂!ていうのではないので、まだ判断ははやい!と突っ込まれそうだけど、私個人としては「まだこんなもんか・・・」というのが正直な感想。まぁ正直、あまりにもそこらかしこで話題すぎて、俺の期待が無駄に高まりすぎたこともある。それでも多分、むかーしむかしの「声優やアイドルの歌が余りにもひどかった時代」を味わったおっさん連中をだます、満足させるのには十分なのかもしれない。

 で、そういった普通の人間の歌声と区別つかないよ!!という子に対して「馬鹿じゃねーの」「見る目(聴く耳)ねぇー」という子もいるが、こういったバーチャルというか仮想的な出来事というか現実ではない!と判断できる基準はどこなのだろうか?子供の頃からのそういうものに接していると区別がつく能力がついていって、じーさんばーさんおっさんおばさんには区別つかないが、今の子らは10年後はできているということなのか。

 昔、大学の講義で映画「タイタニック」において、「船の先を行くイルカはCGである。これがCGかどうかどうやって区別するかわかりますか」という問いがあり、その解答が「イルカがキレイすぎる。自然界にこんなケガもなにもないイルカなんていません」という解答が。それは答えになってんのか・・・?ありえない出来事が起こっていれば「これはCGだろうなー」と想像が付くのでそれと同じ答えなのだろうかと納得するしかなかったが。

 とりあえず今の若い子は子供の頃から仮想現実をバンバン提供されているであろうので、見分ける能力がバンバン高まっているだろう。それはつまり昔のウルトラマンの特撮じゃ今の子は満足されないだろうし、さらに昔の特撮技術じゃ今となっては「子供ダマシ」となってしまっているのがその証明だろう。

 で、仮想現実かそうでないか区別を付けられるベンチとして、タモリ倶楽部のオープニング、あの女性がケツをふりふりしているやつだが、あのうちいくつがCGのケツか区別つくだろうか?たぶん今の子なら、あれ?CGまざってる?と思うだろうが、数世代前の方々は多分区別つかないだろうな。